屠体給餌(とたいきゅうじ)、間引き個体の有効活用する団体、Wild meǽt Zoo

動物園の動物たちの食事の様子は興味深いですが、あまり楽しく食事をしていない様子を見た経験はありませんか?

「屠体給餌(とたいきゅうじ)」として以下の目的で活動しているのが2017年設立のWild meǽt Zoo(ワイルドミートズー)です。

  • 肉食動物の動物福祉のために
  • 安全で衛生的な給餌のために
  • 間引き個体の有効活用のために

団体のコンセプトを引用します。

『Wild meaet ZOO』は、日本の里山と動物園をつなぐ団体です。里山の資源を活かして動物たちのQOLを高める活動をしています。

https://w-m-z.jimdofree.com/

QOLとはQuality of Life(クォリティオブライフ)、動物たちの生活の質的向上を高めるために、時には廃棄処分される間引き個体を活用しようという、とても素晴らしい活動です。

https://w-m-z.jimdofree.com/

糸島ジビエ研究所には、活動の一環として「Wild meaet ZOO」の記載があることから、こちらの研究所が主体となって運営しているようです。

https://gibierlab.jp/

糸島ジビエ研究所では、有害鳥獣対策事業として鳥獣の捕獲やわなの監視や、九州大学と連携して、九州大学狩猟研究会(狩り部)の捕獲管理、解体精肉・食肉加工品製造、鞣し、革製品の製造などをおこなっています。

ジビエとして、精肉はソーセージなどの二次加工した製品の製造販売やペットフードの製造販売も行っています。

ちょっと長いですが、会社概要に記載された文言を引用させていただきます。

「「生態環における捕食者、すなわち自然の一員としての捕獲と共生」を理念に、九州大学・産・官・地域と連携し持続可能モデルの構築」というスタンスに、これからの社会に向けたあり方に感銘をうけます。

当社は、農林業被害防止・生態系保全のために行われるイノシシ等の鳥獣捕獲について、「有害鳥獣を駆除する」のではなく、「生態環における捕食者、すなわち自然の一員としての捕獲と共生」を理念に、九州大学・産・官・地域と連携し持続可能モデルの構築に取り組んでいます。

捕獲された鳥獣を捌き、食肉として出荷するほか、食肉加工品の製造、革やブラシ、雑貨、ペットフードなど副生物を原料とする商品の開発も進行中です。事業を通じ、かつてのマタギの様に、「恵まれた貴重な資源である生を余すことなく頂く」在り方を追及し、現代の生業としての再構築を目指しています。

現在の鳥獣対策の政策は、「駆除推進」を強く推していますが、正確な生息数の把握や捕獲数のコントロールができない現状において、局所的な激減などの可能性も懸念されます。九州大学との共同研究を礎とする当事業は、その使命として、随所での技術向上と資源管理まで見据えた新しいモデルを実現し、このモデルを横展開していくことで、各地の問題解決と良好な共生関係の創造に貢献していきたいと考えています。

https://gibierlab.jp/about/