北海道がヒグマ猟期の延長の方針

北海道新聞によると、ヒグマ被害の増加を受けてこれまで10月から1月までだった猟期を最大で4月15日まで延長する方針を固めたというニュース。

根拠は北海道ヒグマ保護管理検討会

平成26年から有識者によって構成されたメンバーによって開催されている会で、以下の目的によって設立されている。

第1条 北海道ヒグマ保護管理検討会」(以下「検討会」という。)は、北海道ヒグマ保護管理計画を適正に推進するため、学識経験者等を参集し、ヒグマの生息状況や道が実施する施策について、専門的かつ科学的な知見からの評価やその意見等を聴取することにより、道のヒグマ対策に反映させることを目的とする。

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/higuma/youkou.pdf

こちらのサイト上にある、昨年の会議の参考資料によって、狩猟の期間は突発的なものではなく、検討されていたことがわかる。

「狩猟期間の見直しの検討について」

一部引用する。

1 根拠・目的

問題個体の発生を抑制するための方策として、「地域個体群の捕獲上限頭数に余裕のある地域において、比較的安全に捕獲圧をかけることができる残雪期に狩猟期間を設定するなど」【北海道ヒグマ管理計画】検討を行い、導入を目指すことにより、ヒグマに人から逃げることを学習させ市街地や人里への出没を抑制し、人とヒグマのあつれきの軽減を図る

それ以外の資料も興味深く、昨年北海道内でとても大きくなった札幌藤野地区に現れたヒグマの詳細な行動や、それ以外で特に大きな問題を起こしたヒグマについてまとめられた資料が掲載されている。

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/higuma/R1-01-03shiryou1-1.pdf

道内各地で被害が発生していることがわかる。

山菜採りや登山の際に気を付けるだけではなく、野生の動物との共生のために何が必要か、道民一人ひとりが正面から向き合う時期に来ている。

少なくともごみの投棄や餌やりなどはもっての外、人口減少していく将来においてどのようにして強制する社会を構築すべきなのか。自然から恩恵を受けて暮らしている社会の在り方を今後も検討していきたい。

参考記事

「ヒグマ猟期、4月まで延長 26年春、道方針 人里出没増受け:北海道新聞 どうしん電子版」

ページが見つかりません:北海道新聞デジタル
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