札幌は思ったよりも都会だ、と本州から来た人から言われる。
確かに都市の機能が一通りそろっていて、中心部のマンションで暮らす人の生活では、自然に影響を受けることは多くない。
しかし、百年ほど前、政策によってアイヌ民族の土地に和人が大量に入植した際には、熊は今よりももっと身近な怖い存在だった。
山が多い札幌市南区の、熊にまつわるいくつかの話をまとめたサイトを紹介しよう。

開拓は熊におびえながらも/札幌市南区
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熊と戦ったり、熊に襲われてしまった方が多くいたことが伝わってくる。昨今の熊出没のニュースは、今だけのものではなく、昔から受け継がれてきたことがわかる。
1915年に起きた、合計10名の死傷者を出した三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)をひくまでもなく、こうした北海道の開拓時の民話からは、豊かな自然との共生における事件、事故は今後も続いていく。おごることなく、動物たちとの共存方法を考えるうえでも、重要な視座を与えてくれる。