苫小牧民報の記事として、エゾシカの囲い罠猟のニュースがあった。
北海道西部地域の林業被害額だけで3千万を越えるとあり、状況は深刻だ。
記事にある通り、猟銃の使用が制限されていたりする場所での対策として囲い罠という選択肢をとる必要があるということだろう。
幅17メートル、長さ20メートルの大型囲い罠を設置して、2度の猟で15頭の結果とある。
北海道では積雪もあり、罠を運搬するには林道も必要である。大規模な罠のため、活用者も活用先も絞られそうだ。
北海道ニュースリンク | 北海道の情報配信サイト
北海道森林管理局の平成24年度の囲い罠についての資料がWeb上から確認できる。
囲いワナを利用したエゾシカ捕獲事業に係る報告書(平成21年度~):北海道森林管理局
北海道森林管理局ホームページ
阿寒湖畔周辺の白水川で試し、7回試し、42頭と、今回の苫小牧と同等の結果と言えよう。
野生動物、自然に対して完璧な対策というものは存在しない。
方法もそうであるが何よりも急務なのは、正しい視野を持って計画的に安定して自然動物をコントロールできるような体制の構築であることは火を見るよりも明らかである。
画像は阿寒に平成24年に設置した11m×22m の涙滴型の罠の様子
